最近、東京23区などの都市部から地方の駅近中古マンションに住み替えるという選択をする方が増えています。
また、これまで県内でおもに車を使って生活していた方も、老後の拠点は駅近のマンションが良いというお話もよく聞きます。
特につくばエクスプレス沿線の駅近物件は人気が高いです。
今回は、駅近マンションのメリットや、つくばエクスプレス沿線の中古マンション市場の現況などについて解説したいと思います。
目次
◆ つくば市とつくばエクスプレス沿線が人気の理由
・ つくばエクスプレス沿線は人口が増加している都市が多い
茨城県で令和元年から過去5年間で人口が増加した都市を調べてみました。
表:茨城県で人口が増加した都市(平成27年~令和元年の5年間・増加人数が多い順)
令和元年 | つくば市、守谷市、阿見町、つくばみらい市、神栖市、東海村 |
平成30年 | つくば市、守谷市、阿見町、神栖市、つくばみらい市 |
平成29年 | つくば市、守谷市、つくばみらい市、神栖市、牛久市、古河市、東海村、阿見町、水戸市 |
平成28年 | つくば市、守谷市、つくばみらい市、牛久市、ひたちなか市、水戸市、神栖市 |
平成27年 | つくば市、つくばみらい市、守谷市、牛久市、神栖市、鹿嶋市、水戸市 |
参考HP:茨城県ホームページ「茨城県の人口と世帯(推計)月報」
統計を見ると、茨城県の現状は、つくば市とひたちなか市の2大都市の周辺で人口増加傾向があることがわかります。
そして、人口が増加している市町村のうち5年連続で増加しているのはつくば市、守谷市、つくばみらい市で、
いずれもつくばエクスプレスの駅がある都市です。
特につくば市は、自治体が主体となって先々までの都市構想をしっかりと持ち、
移住促進や子育て支援のための環境づくりなどにも積極的に取り組んでいます。
人口は33年連続で増加し続けていて、国からも都市発展のモデルケースとして注目されている都市です。
また、毎年増加ではないですが増加傾向のある阿見町、牛久市、古河市も、つくば市と隣接しています。
人口が増加しているということは、市町村外から転入してくる人も多いということ。
人口増加傾向のある都市は、将来的に不動産の価値が落ちにくいことが予想されます。
住み替えの場所としてつくばエクスプレス沿線地域を選ぶことは、利便性以外に
「将来的な不動産の売却などのためのリスクが少ない」という点も人気の理由であると予想されます。
・ 都心へのアクセスが抜群
つくばエクスプレスを利用すれば、つくばから秋葉原まで1時間弱。
快速なら約45分という速さで都心に行くことができます。
・ 子育て世代に支持される学園都市の側面
つくば市は「学園都市」としての特色も強く、
2012年から市内の全ての小中学校で小中一貫教育が行われています。
ICT教育(パソコンやインターネットを活用した教育)の歴史も古く、
子どもを持つ親世代から質の高い教育が受けられると支持されています。
・自然豊かな周辺環境
つくば市は、科学技術関連の研究施設が多く、「科学のまち」としても有名です。
一方で、都市に居ながら筑波山を望むことができ、郊外では田園地帯も多く、
森林公園など自然を楽しめる施設も充実しています。
参考HP:茨城県ホームページ「高崎自然の森」
都市機能と自然環境のバランスがよいことも、人気の理由かもしれません。
◆ つくばエクスプレス沿線の駅近中古マンションへ住み替えるメリット
・ シニア2人暮らし、1人暮らしに便利
駅近のマンションのメリットは、車を運転しなくても主要な生活施設まで足を運べる点です。
特に、高齢になって車の運転ができなくなると、スーパーや通院にタクシーを使うというケースがままあります。
「乗合バスや介護タクシー」があるところもありますが、自分の出かけたいタイミングで直ぐに行動できないのはストレスになりますし、
何より毎回のことでお金がかかるのが気になるという方も多いようです。
そこで、お子さんが独立し、今後も同居しないという選択をされたシニア世代の方が
「終の棲家」として駅近マンションに住み替えるというケースが多いのです。
・ リモートワークの増加が地方移住を促進
2020年は新型コロナウイルスの流行で「テレワーク」「リモート」で働くという
全く新しい生活スタイルに変更を余儀なくされた方も多いと思います。
逆に、リモートを経験したことで「企業の無駄や非効率を発見して改善できた」というお話もよく聞きますよね。
今後コロナが収束しても、リモートワークで仕事を問題なく続けられるという理由で、
企業の所在地までの通勤を気にせず住まいの場所を選べるという自由を得た人もいます。
これまで、通勤のために都心で狭い賃貸物件に住んでいた人も、完全在宅勤務が可能なら、
郊外や県外の自分が住みたい環境の住まいを自由に選んで、問題なく仕事を続けることができます。
そして、つくばエクスプレス沿線なら、都心の企業へ出向く際にも便利です。
・ 価値が落ちにくい見込みで売却時も有利
前半でも触れましたが、つくば市やその周辺市町村は、人口増加が続いており人気が高い都市が多いです。
そのため、仮に購入した中古マンションを手放すことになったときも、
不動産の価値が落ちにくく買い手が見つかりやすいというメリットもあります。
・ 中古物件ならではのメリット
駅近のマンションでも特に中古物件だからこそのメリットとして、
「新築よりも希望の立地で物件を見つけやすい」という点が挙げられます。
新築分譲マンションは今後建設できる場所は限られており、
今ある物件から探すほうが希望の立地が叶いやすいという状況です。
また、中古マンションでも、リフォームやリノベーションを行うことによって、物件自体の快適性を高めることができます。
希望の立地でなおかつ、希望の間取りや設備への変更ができる「中古+リフォーム」は、
新築よりも費用も抑えやすいため需要が高まっています。
◆ つくば市の駅近中古マンションの流通量、相場価格は?
不動産情報サイトから、茨城県内のつくばエクスプレスの駅(つくば、研究学園、万博記念公園、みどりの、みらい平、守谷)から徒歩10分以内の中古マンションの相場を調べてみました(2020年12月28日現在)。
おおよその徒歩時間と居住面積、価格の相場感を掴んでいただければと思います。
表:茨城県内のつくばエクスプレス沿線駅近中古マンションの相場
物件数 | 最低価格(万円) | 最高価格(万円) | |
徒歩1分以内 | 5件 | 2,280万円 (みらい平駅/専有面積75.21m²) |
3,780万円 (研究学園駅/専有面積90.99m²) |
徒歩3分以内 | 16件 | 2,280万円 (みらい平駅/専有面積75.21m²) |
4,500万円 (研究学園駅/専有面積95.45m²) |
徒歩5分以内 | 30件 | 2,180万円 (みらい平駅/専有面積76.18m²) |
4,680万円 (研究学園駅/専有面積100.16m²) |
徒歩7分以内 | 59件 | 2,180万円 (みらい平駅/専有面積76.18m²) |
6,500万円 (研究学園駅/専有面積95.57m²) |
徒歩10分以内 | 71件 | 1,980万円 (つくば駅/専有面積77.78m²) |
6,500万円 (研究学園駅/専有面積95.57m²) |
不動産情報サイトアットホームより作成
調査の結果、駅からの徒歩時間が多くなるほど物件数が多く、価格帯の選択肢が増える傾向にあることが分かりました。
同じようなグレードの物件でも、徒歩の時間の指定を変えることで購入価格を抑えることができます。
物件選びの際はご自身の状況に応じて、細かく希望を出していくことがポイントになります。
◆ まとめ
茨城県の中でも、つくば市をはじめとするつくばエクスプレスの駅がある市町村は、ここ最近でも人口増加傾向が続いており、
都心部や県外からの転入先としても人気があります。
つくばエクスプレス沿線の駅近中古マンションは、都心部へのアクセスの良さ、
まち自体の住みやすさなどおすすめできる点がたくさんあります。
都心部から郊外、県外への移住先や、セカンドライフのための住まいをお探しの方は、
ぜひ一度、今ホットなつくばエクスプレス沿線の物件を検討してみてはいかがでしょうか?
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