最近はマイホームの選択肢として中古マンションを選ぶ方が増えていますが、先輩たちの失敗談や後悔の声も少なくありません。
コストパフォーマンスに優れる中古マンションですが、購入時にチェックすべき注意点もたくさんあります。
今回は中古マンション選びの注意点にスポットを当てて、失敗を防ぐ取り組み方などを解説していきます。
目次
■中古マンション購入で後悔しないために
現在の日本は昭和~平成に建てられた多くの中古マンションが流通しているため、物件選びの選択肢は多い状況と言えるでしょう。
ただし「とにかく建てれば売れた」時代の低品質なマンションも少なくないため、しっかり選ばないといざ暮らしてから後悔する可能性もあります。
玉石混合の中古マンション市場から安心して長く暮らせる物件を見つけるため、今回の記事を参考にしっかり検討してください。
■中古マンション購入時の注意点
・古い耐震基準ではないか?
地震が多い日本では、中古マンションの耐震設計は要チェックポイントです。
マンションの耐震基準は1981年に大きく改正されていて、以下のような設計上の違いがあります。
- 旧耐震基準:震度5の揺れで全壊しない強度を想定
- 新耐震基準:震度6~7の揺れで全壊しない強度を想定
もちろん新耐震基準だからといって必ず地震に耐えるというわけではありません。しかし家族の命や財産を守る上で、なるべく信頼性の高いマンションを選びたいですよね。
転勤やライフスタイルの変化でマンションを手放す際も、旧耐震基準だと売り手が付きにくかったり価格が安くなったりする可能性があります。
旧耐震基準のマンションが絶対にNGというわけではありませんが、購入の際は必ずチェックすべき項目です。
・災害リスクが高いエリアではないか?
2階以上のマンションだと意外と意識しないポイントですが、土地の災害リスクはしっかりチェックしたいポイントです。
例えば水害で1階が浸水すると電気や水道設備が使えなくなる可能性があり、避難するのも難しくなります。
自治体が発行しているハザードマップには水害リスクなどが記載されていますので、購入検討するマンションは必ずチェックしましょう。
・老後まで暮らせる環境か?
働き盛りの若い方でも、マンションを購入する際は老後まで長く暮らすことができるかという視点でチェックしてみてください。
例えば玄関や廊下などの共用部分がバリアフリー対応しいないと、将来車いすになったとき暮らしにくくなってしまいます。またスーパーやドラッグストアなど日常生活に関わるお店が近くにないエリアだと、車を手放したときの買い物が不便です。
・住人の年齢層が自分たちと近いか?
建物の状況や周辺環境に加えて、マンションに暮らしている住人の年齢層や属性も要チェックポイント。
高齢の方が多いマンションに若い方が住むと、生活時間やゴミ出しなどの習慣の違いでトラブルになるケースがあります。管理組合の運営方針などでも、世代が違うと意見がまとまらないことが少なくありません。
なるべく世代の近い方が多く暮らすマンションの方が、トラブルなく生活しやすいでしょう。
・大規模修繕や管理費の状況は?
マンションの購入費用に加えて、この先かかる大規模修繕の積み立て金や管理費の状況もしっかりチェックしてください。
築年数が経っているマンションは外壁塗装や配管入れ替えなどのメンテナンスにかかる積立金が高い傾向があります。購入時の初期費用だけで考えるとその後の生活に影響が出てしまいますので、最初にチェックしておきましょう。
■買ってはいけない中古マンションの見分け方
・周辺の店舗が撤退している
周辺の店舗や商店街が撤退しているマンションは、住民が居なくなることによるゴースト化の兆候であることが多いです。
特に敷地内に商店が入っているタイプのマンションで空き店舗が目出すケースは、住民減少で売り上げが減っている可能性が高いといえます。
周囲の空き店舗のチェックのほか、自治体の人口推移などもチェックして地域の状況を調べてみましょう。
・空き家が多い
空き部屋が増えると管理費や修繕積立金が足りなくなり、将来的にマンションの管理が行き届かなくなる可能性も…。
候補となる部屋の周辺だけでなく、マンション全体もチェックして空き部屋の状況を調べてみましょう。
・共用部分がゴミだらけ
階段や廊下、自転車置き場などの共用部分にゴミやプライベートなアイテムが散乱しているマンションは治安の悪化が懸念されます。
ルールを守らない住民が住んでいる可能性もあり、実際に暮らしてからトラブルに発展するケースも少なくありません。
目につく場所が明らかに荒れているマンションはなるべく避けた方が良いでしょう。
・掲示板に古い張り紙が残っている
マンションの掲示板に何も貼っていなかったり、数年前の掲示が残ったりしている状況は、管理が行き届いていないということ。
こういったマンションは掲示板だけでなく、共用部分の掃除や電球交換など細かいメンテナンスもできていない可能性が高いです。
■中古マンション選びの失敗を防ぐ取り組み方
失敗を避けるために実践して頂きたい、簡単にできる取り組み方を3つ紹介します。
・時間を変えて訪問してみる
物件の雰囲気や状況を正確につかむため、できれば朝昼晩と時間を変えて何度も足を運んでみてください。
例えば朝の通勤時間に人の出入りが多ければ、働き盛り世代の方が多く住んでいることが分かります。昼間に出歩いている人を見れば、住人の年齢層なども予想することができます。
時間帯ごとの日当たりもチェックすれば、実際に暮らしてからのイメージ違いも防ぎやすいです。
・周辺を歩いてみる
マンションの周辺環境をチェックするため、車ではなく自分の足を使って散歩してみるのがおすすめです。
子供の通学路に危ない場所はないか、ゴミ置き場が荒れていないか、シャッターの落書きなど治安面の不安はないかなど、いろいろな情報をキャッチすることができます。
・ワンストップ体制の会社に相談する
中古マンションを購入してリフォーム・リノベーションも検討している方は、不動産とリフォーム両方対応しているワンストップ体制の会社を選ぶとリスクが少ないです。
購入前に間取り変更や希望のリフォームができるかチェックできるため、理想の部屋にならない失敗を防ぐことができます。
窓口が一つになるため、物件探しからリフォームの打ち合わせまでスムーズにこなせるのも大きなメリットです。
■中古マンションの築年数はどれくらいがねらい目?
中古マンション選びでは、どれくらいの築年数がオトクになるかというのも気になるポイントです。
一般的には、価格の下落幅がなだらかになる築20年前後のマンションがおすすめと言われています。
ただし公共交通機関までのアクセスや周辺の店舗、資産価値などさまざまな要素が絡むため一概には言い切れません。
さらにここでご紹介したように、築浅で安くても買うのは危険な物件も存在します。
築20年はあくまでも目安として、私たちプロ目線でのアドバイスを参考にしていただくのがオトクな物件を見つけるコツです。
■リフォーム済み物件はオトクなの?
最近は中古マンション市場が盛況なこともあり、新築同様の見た目と設備にリフォーム済みの物件も増えています。
こうしたリフォーム済み物件はオトクに見えますが、工事費と材料費は確実にかかっているため、実際は金額的なメリットはそれほど大きくありません。
リフォームは住む人のライフスタイルに合わられる点がメリットなので、その恩恵を受けられないのも残念なポイント。
よほど気に入った間取りやデザインでないかぎり、購入後自分でリフォームプランを考えるのがおすすめです。
転勤やお子さんの進学などで時間が差し迫っている状況でなければ、じっくりリフォームプランを考えてみましょう。
わたしたちライズクリエーションは不動産+リフォームのワンストップ体制でお客さまをサポートできますので、ぜひお気軽にご相談ください。
■まとめ:しっかり選んで中古マンション選びの失敗を回避
たくさんの選択肢がある中古マンション選びでは、失敗や後悔につながる罠もたくさん。
今後の人生に関わる大切な選択ですから、しっかり検討して素敵な生活を送れるマンションを選びましょう。
わたしたちライズクリエーションは、茨城県の豊富な中古マンション情報からお客様の住まい探しをサポートしています。
店頭でご案内できる限定物件も多数取り揃えていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
中古マンション選びのコツや失敗を回避する取り組み方をご紹介する相談会も開催していますので、こちらも有効活用してください。スタッフ一同お待ちしております。