質の良い中古住宅を選ぶためには内覧が重要になります。しかし初めてのマイホーム選びだと、どこを見て何を聞いたら良いのか分かりませんよね。
そこで今回は、中古住宅の内覧前の準備から聞くべきこと・見るべきポイントを一つずつ解説していきます。
マイホーム選びの選択肢として中古住宅を検討している方は、内覧に行くときのチェックリストづくりにお役立てください。
目次
■中古住宅選びは内覧で差がつく!
ネット通販が当たり前になった現代ですが、人生の大切な選択となる中古住宅選びは、現物を見ないで判断することはできませんよね。建物の劣化や周辺環境などネットでは手に入らない内覧での情報収集が、物件選びで差がつくポイント。
信頼できる不動産会社を見つけることも大切ですが、自分たちの目でもしっかり物件をチェックし、失敗や後悔を防ぎましょう。
■中古住宅を内覧する前の準備
・物件情報をくまなくチェック
内覧時にやるべきなのは、チラシやインターネットの物件情報には載っていないことをチェックすることです。逆に考えると、事前に得られる情報はくまなく網羅しておく必要があります。
間取り・価格・アクセスなど誌面で分かる情報はもちろん、ほかの手段も使ってなるべく事前情報を集めておきましょう。例えばGoogleストリートビューを使えば、周辺の道路や雰囲気をつかむことができます。「この道は危ないかもしれない」「スーパーが近くにあるかな?」など疑問点をリストアップし、現地で答え合わせすれば解決できますよね。
内覧時のチェック漏れを防ぐために、事前に物件情報をしっかりチェックしてください。
・持ち物を用意する
現地で効率的に情報収集するため、下記のアイテムを準備しておきましょう。
- ・間取り図のコピーと筆記用具(メモを書き込めるようにしておく)
- ・メジャー/スケール
- ・コンパス(スマートフォンに機能があればOK)
- ・カメラ(スマートフォンでもOK)
- ・スリッパ
内覧時は聞くべきことや見るべきことがたくさんありますので、メモをしないと覚えきれません。間取り図のコピーにサッと情報を書き込めば、あとで見返して思い出しやすくなります。
窓や収納のサイズなど、平面図には記載されていない情報もスケールがあれば計測できます。コンパスで窓の方角や日当たりを確認するのも大切なこと。売り主や不動産会社の許可がもらえたら、カメラでなるべくいろいろな角度の写真を撮っておきましょう。
■中古住宅の内覧で聞くべきこと
内覧時に売り主さんが立ち会ってくれる場合、有益な情報を聞き出すチャンスです。気になったことはドンドン質問しつつ、次の3つのポイントは必ず質問しておきましょう。売り主さんが立ち会わないケースでも、担当者に聞いてみれば問い合わせてくれる可能性もあります。
・リフォーム履歴
まずは外壁塗装や水回りの修理などリフォームの履歴について確認しましょう。例えば築20年で前回の外壁塗装が10年前なら、建物費用プラス外壁のリフォーム費用が掛かると予想できます。逆に一回も塗装していない場合、雨漏れやシロアリ被害のリスクが高まるためしっかりチェックする必要があります。
こまめにメンテナンスされている中古住宅はトラブルのリスクが低く、余計なリフォーム費用が掛かりにくいのがメリット。「水漏れがあったがすぐに修理した」など、細かい部分まで質問してみましょう。
・周辺環境やアクセス
最寄りのスーパーマーケットや病院、交通量が多くて危ない場所など、実際に住んでみないと分からない情報もしっかり聞き込みたいところ。地図上で駅が近くても、階段や細い道が多くて歩くと大変、といった現地を知らないと分からないことも多いです。
駅の込み具合や家周辺の静かさなど、実際に暮らすとしたらどうかな?という観点でいろいろ質問してみましょう。
・ご近所づきあい
10年、20年と長く暮らすマイホーム探しでは、その土地に住んでいる人との関係性も重要なポイントです。どんな人が住んでいるのか、過去にトラブルはなかったかなどの情報も、売り主にしっかり確認しておきましょう。自治会のルールや年会費なども土地によって違いますので、忘れず確認してください。
■中古住宅の内覧で見るべきポイント
せっかく時間を使って現地に足を運ぶのですから、なるべく多くの情報を集めて物件選びの判断材料にしましょう。図面や写真だけでは分かりにくい部分のチェックポイントとして活用してください。
・ドアや窓がスムーズに動くか
一戸建ての内覧時は、玄関ドアや窓、室内のドアや収納扉など、すべての可動部がスムーズに動くかチェックしてみてください。ドアがきちんと閉まらなかったり、窓を閉めてもすき間が残ったりする物件は、建物自体に歪みが出ている可能性があります。
・床の傾きはないか
上の開口部チェックと合わせて、水平器やビー玉などを使って床面の傾きも見ておきましょう。木造住宅では多少の傾きが出るのは仕方ありませんが、極端な場合地盤や基礎の問題が出ている可能性もあります。
・雨漏れの跡がないか
木造住宅は雨漏れがあるとシロアリや腐食の原因となり、寿命が縮んでしまいます。天井や壁に雨漏れの跡がないかチェックし、可能であれば天井裏なども覗いてみましょう。もし雨漏れ跡があったら、リフォームで修理済みかどうかしっかり確認してください。
・羽アリやシロアリの痕跡がないか
建物を支える土台がシロアリに食べられている中古住宅は、耐震性能が低下している可能性があります。室内の床や外回りに羽アリの死骸があったり、濡れ縁がシロアリに食べられたりしていないかチェックしましょう。シロアリ消毒には有効期間がありますので、リフォーム履歴が分かるなら過去の施工タイミングも確認してみましょう。
・カビや排水のニオイはないか
水回りや和室を通ったときにカビや排水のニオイがする家は要注意。水漏れや湿気が原因で床下がかびていたり土台が腐っていたりといったトラブルサインの可能性があります。
壁や床にカビの跡がない場合も、床下を調査するなど用心するようにしましょう。
・外壁や基礎に大きなヒビはないか
幅1ミリ以下の「ヘアークラック」と呼ばれる細かいヒビは問題無いことが多いですが、幅や長さの大きいヒビがたくさんある家は要注意です。大きなヒビが発生する原因は以下のようなものがあります。
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・地盤が大きく動いて基礎が割れた
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・建物の歪みが外壁に表れている
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・柱や下地の腐食で壁が動いた
大きなヒビは上記のような重大なトラブルが原因の可能性があるため、もし購入を検討するなら慎重に調査したほうが良いでしょう。
・ペットを飼っていた形跡はないか
ネコの爪とぎや犬のオシッコの跡など、ペットを飼っていたと思われる形跡があるかどうかもしっかりチェックしましょう。ペットの種類や買い方によっては、フローリングやクロスを張り替えてもニオイが落ちないケースが少なくありません。ドアや窓枠など全体にニオイがついていることも多く、リフォーム費用が多くかかる可能性があります。
・水はけが悪くないか
家が建っている土地の水はけが悪いと、ジメジメして建物にダメージを与えたり、お庭にコケが生えたりすることがあります。大雨が降ると庭が冠水してしまうこともあるので、家の外周を見ながら水はけをチェックしましょう。
ブロック塀や基礎に水が溜まった跡があったり、集水桝の蓋が取れていたりしたら、雨で水が溜まりやすい土地の可能性があります。周囲に田んぼが多い地域なども水はけが悪いことが多いため、注意してください。
・隣との境界は問題ないか
建物の外周を見るときは、お隣近所とのブロック塀やフェンスなど境界線についてもチェックしてみてください。古いフェンスで境界があいまいだったり、荷物がはみ出していたりすると、リフォーム時にお隣とトラブルになることがあります。売り主の方と話ができる場合、過去に周囲の住人と境界トラブルがなかったか確認しておきましょう。
■どれくらいのリフォーム費用が掛かるかをチェック
自分たち暮らすマイホームとして中古住宅を選ぶ場合、内装や水回りをリフォームしてから引っ越す方が多いと思います。どんなリフォームが必要になるのか分からないと資金計画を立てられませんので、なるべくワンストップ体制の不動産会社を選ぶのがおすすめです。
不動産とリフォーム両方対応している会社なら、物件探しとリフォームプラン作りを一つの窓口で同時進行できて負担がありません。物件価格とリフォーム費用をトータルで検討できるため、予算オーバーも防げます。
私たちライズクリエーションは茨城県を中心に不動産・リフォームのワンストップ体制をご提供しています。中古購入+リフォームの実例もたくさんご紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
■まとめ:内覧時はポイントを抑えて理想のマイホームを
リーズナブルに理想の間取りやデザインを実現できる中古住宅ですが、トラブルを避けるためには内覧時の取り組み方が重要です。今回ご紹介したポイントを抑えて状態の良い中古住宅を見つけ、理想のマイホームを手に入れましょう♪
ライズクリエーションでは、ここでご紹介したような中古住宅選びのコツやリフォームプランの考え方などの相談会を実施しています。つくば市・土浦市など茨城県に密着した情報網で、お客様にピッタリな物件探しをお手伝いしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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