最近は住まい選びで中古を買ってリフォームやリノベーションをする方が増えてきました。
新築とくらべて費用を抑えられるのが大きな理由の一つですが、実はほかにもさまざまなメリットがあります。
今回は令和時代に中古住宅+リフォームが増えている理由や、築年数ごとに必要となる工事の費用相場について解説します。
リフォームしにくい物件を回避するコツなども紹介しますので、これからマイホーム探しに取り組む方は要チェックです。
目次
■令和時代に中古住宅+リフォームが増えているワケ
中古住宅を買ってリフォームする選択肢は昔からありましたが、なぜ最近増えてきたのでしょうか?まずは中古住宅+リフォームの魅力やメリットについて見ていきましょう。
・予算を抑えやすい
中古住宅最大の魅力といっても良いのが販売価格の安さです。築年数によっては建物の価値がかなり下がっているため、土地価格+αで購入できる物件が多いですよね。
浮いた分のお金をリフォームに回しても新築住宅より安く収まることが多く、ローンの月額を抑えて余裕のある生活を送ることができます。
・設備や内装のグレードを上げられる
購入価格が安い中古住宅は、リフォームにお金をかけて設備やデザインのグレードアップができるのも大きなメリット。
新築よりハイグレードな設備・間取りを実現できるため、暮らしやすくおしゃれなマイホームに仕上げやすいのです。
・エリア選択の幅が広がる
昭和~平成にかけて多くの新築住宅が建てられた結果、駅前や利便性の高い人気エリアはほとんど埋まっているのが現状ですよね。新築だと土地が見つからないこのような人気エリアでも、中古住宅なら見つかることが少なくありません。
選択肢が多いほど、理想の条件に近いマイホームを見つけやすくなります。
・実物を見ることができる
3Dイメージなどの技術が進化している現代でも、1からつくる注文住宅の失敗談は無くなりません。すでに実物がある中古住宅の場合、日当たりや間取りの雰囲気を確認できるのでイメージ違いを防ぎやすいです。
・税額が安い
戸建て住宅に毎年かかる固定資産税は築年数が増えるほど少なくなるため、中古住宅は税額を安く抑えられます。一年ごとの差額は小さくても、所有している間ずっと支払うお金ですから、長年経つと大きな差になることもあります。
・補助金や助成金を活用できる
空き家率が上昇している日本では国や自治体がリフォームを推奨する動きがあり、補助金や助成金が用意されているケースも多いです。
中古購入+リフォームそのものに対する補助金や、バリアフリー・断熱改修など、バリエーションも豊富です。上手に活用するとさらに費用を抑えることができます。
■中古住宅のリフォーム費用相場
リフォーム前提で中古住宅を探す場合、購入価格に加えてどれくらいの工事費用が掛かるのかも把握しないといけません。築年数ごとに必要になる工事の種類と、かかる費用の目安をまとめました。
※費用目安は一般的な相場を表記していますので、建物の状況や設備グレードによって前後することもある点をご了承ください。
築10年~
10年前後の築浅物件は、内装の張り替えや外壁・屋根塗装といった比較的軽微なリフォームがメインとなります。
前の持ち主が使った水回りを交換したくなるケースもあると思いますが、その場合次の築20年~コースを参照してください。
壁紙張替え |
50~80万円 |
外壁/屋根塗装 |
100~150万円 |
和室の畳/襖/障子張り替え |
10~15万円 |
築20年~
この築年数だと水回りが使い込まれているため、まだ使える状態でも入れ替えたくなる方が多いと思います。そのままにしても10年前後で交換期を迎えますので、一緒にリフォームする方がオトクです。
キッチン交換 |
60~100万円 |
ユニットバス交換 |
80~120万円 |
洗面化粧台交換 |
10~30万円 |
トイレ交換 |
10~30万円 |
給湯器交換 |
15~20万円 |
築30年~
30年を超えるとフローリングや外壁屋根など、今まで使い続けてきた内外装建材が交換時期を迎えます。給水管も30年前後を目安に設計されているため、同時にリフォームしておくと良いでしょう。
フローリング張り替え |
50~80万円 |
給排水管入れ替え |
30万円~ |
外壁張り替え |
150~300万円 |
屋根葺き替え |
100~200万円 |
築40年~
この年代だと旧耐震基準で建てられた物件も選択肢に入ってくるため、耐震改修も予算として考えておきましょう。現代のライフスタイルに間取りが合わない場合、骨組みだけを残してスケルトンリフォームを検討する方が多いです。
間取り変更を含むスケルトンリフォーム |
1000~1500万円 |
耐震改修 |
100~300万円 |
■リフォーム前提で中古物件を選ぶ際の注意点
・建物の劣化
雨漏れやシロアリ被害といった劣化が発生していると、内外装や設備をキレイにするだけだと長く暮らすことはできません。
壁紙やフローリングなどはリフォームすることになるので、表面的な部分に惑わされず見えない部分に注目しましょう。
天井に雨漏れの跡があったり、床が傾いていたりといった劣化サインがある物件は、慎重にメンテナス履歴や状態を確認してみてください。場合によっては、費用をかけても事前調査することも大切です。
・耐震基準
日本の耐震基準は1981年を境に大きく変更されているため、これ以前に建てられた戸建て住宅には注意が必要です。
耐震強度が足りないからすぐ倒壊するわけではありませんが、大きな地震でヒビが入って補修が必要になる可能性もあります。
気に入った物件の築年数が古い場合は、購入前に耐震検査も検討してみましょう。
・構造
間取り変更などのリフォームを検討するなら、中古物件の構造にも注目してください。構造によっては柱や壁の移動に制約があり、希望の間取りが作れないケースもあります。
木造軸組 |
スタンダードな構造でリフォームしやすい |
木造ツーバイフォー |
リフォーム可能だが対応できる職人が少ない |
軽量(重量)鉄骨 |
柱や梁の移動に制限がある |
鉄筋コンクリート |
壁式構造の場合間取り変更は難しい |
間取り変更しやすいのは、日本の戸建て住宅で多くみられる木造軸組構造です。パネルを組み立てるツーバイフォー工法もリフォームは可能ですが、日本では少数派なので対応できる職人が少ないのが現状です。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造も、種類によって柱や壁の移動に制限があります。大手ハウスメーカーの中古物件は独自の寸法規格を採用している場合もあり注意が必要です。
・法規制
見た目だけでは分からない注意点としては、土地や建物に対する法規制も挙げられます。
例えば防火地域指定されている中古住宅では、外装や窓に使う材料が制限されます。希望のデザインが作れなかったり、リフォーム費用が高くなったりするケースもありますのでしっかり確認しましょう。
・ワンストップリフォームで失敗を防ぐ
いくつかの注意点を紹介しましたが、すべてのポイントを一般の方が漏れなくチェックするのはなかなか大変です。そこでおすすめなのが、物件選びからリフォームまで一つの窓口で対応できる「ワンストップリフォーム」。
不動産とリフォーム両方に対応できる会社なら、理想の間取りに合わせた物件探しができるため失敗を防ぎやすくなります。別の会社に相談する手間も省けるため、じっくり物件探しやプラン作りに時間をかけられるのも大きなメリット。
リフォーム前提で中古住宅を探すなら、ぜひワンストップ体制が整った会社に相談してみてください。
■リフォーム済み中古物件はアリ?
最近は不動産会社やディベロッパーが物件を買い取り、リフォームしてから販売する中古物件も増えてきています。結論から言えば、リフォーム済み物件より自分でリフォームする方がおすすめです。
リフォーム済み中古物件には以下のようなメリット・デメリットがあります。
- ・総額がわかるため予算を組みやすい
- ・プランを考える手間がない
- ・すぐ入居できる
-
・自分好みの間取りやデザインにできない
-
・見た目だけきれいにしている可能性がある
リフォーム済み物件は予算総額が分かりすぐに入居できるのが大きなメリット。しかし自由なデザインや間取りをつくることができないため、よほど気に入った物件でなければあまりおすすめではありません。工事中のチェックができないため、耐震補強や断熱化といった見えない部分のことが分からないのも大きなデメリット。
長く暮らす我が家ですから、手間がかかっても自分でリフォームしてしっかり仕上げましょう。
■まとめ:中古住宅+リフォームで理想のマイホームづくりを
新築より費用を抑えてグレードの高いマイホームづくりができる中古住宅+リフォームは、令和時代のおすすめ選択肢です。
物件選びとリフォームプランにしっかりこだわれば、新築同様の仕上がりと住み心地になるので「中古のデメリット」も少ないでしょう。
今回の記事を参考に、ぜひマイホーム選びの選択肢の一つとして、中古住宅も検討してみてください。
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