一戸建てを手に入れる方法として、「中古物件」を選択する人が年々増えています。
今回は、中古戸建ての購入を検討するときに知っておいていただきたい、茨城県の中古住宅市場の現状や、
中古戸建てを購入して住むメリットについてお話したいと思います。
茨城で一戸建てを新築か中古で迷っている方や、中古住宅で戸建てかマンションで迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
◆ 茨城県の中古住宅(戸建て・マンション)市場の動向
はじめに、2020年10月のREINS(レインズ※)のデータを紹介します。
茨城県の住宅市場の最新動向を読み取ることができます。
1. 中古マンション市場
REINSの統計では、茨城県の2020年10月の中古マンションの成約件数は24件で、前年の同月と比べると26.3%件数が上昇しました。
新型コロナウイルス流行の影響もあってか、4~6月は前年を下回りましたが、7月からは前年比は上昇しています。
10月の登録中古マンションの平均価格は2208万円となっています。
2. 中古戸建市場
また、中古戸建の2020年10月の成約件数は52件で、前年の同月と比べて13.0%上昇という結果でした。
こちらも、4~7月の成約件数は前年度を下回りましたが、8月以降は上昇傾向にあります。
また、平均価格は1386万円となっています。
3. 新築と中古のシェアの割合
同じ2020年10月の茨城県の新築戸建の成約件数は36件でした。
中古戸建ては新築戸建ての約1.4倍の成約件数となっています。
新しく戸建を入手する際に、新築よりも中古を選ぶ方が多くなっているのが統計からも分かります。
※REINS(レインズ)とは
国土交通大臣から指定を受けた公益財団法人不動産流通機構が運営している不動産情報のネットワークシステムのことです。
「不動産流通標準情報システム」とも呼ばれます。不動産会社が会員となって自分たちの持つ物件情報をREINSに登録したり、
逆に依頼主の希望に合う物件を探したりすることができるシステムです。
登録された物件情報は一社に独占されることがなく会員の不動産会社全体で情報共有しながら売買を促進していくことができるため、
不当な価格上昇を防ぐこともできます。
物件を売りたい人と買いたい人が安心して取引ができることが最大の目的です。
また、REINSは、一般の消費者や不動産会社向けに、様々な不動産の統計情報を公開しています。
参考HP:REINS TOWER(公益財団法人東日本不動産流通機構)
◆ 中古が良いと感じる理由は?
2015年の内閣府の「住生活に関する世論調査」によると、
住宅を購入するとしたら「中古の一戸建て住宅が良い」と答えた人は全体の6.1%、
「中古のマンションが良い」と答えた人は全体の3.8%でした。
戸建て、マンション含めて「中古が良い」と思う理由は、票の多かった順から
「住みたい場所に住宅を購入するためには中古の方が手が届きやすい」(61.0%)
「中古住宅を購入しておいて時期を見て建て替えやリフォームをする方が資金計画などに無理がない」(29.7%)
「中古住宅の中にも外観や内装がきれいなものがある」(25.6%)
「実際の住宅を確認してから購入できる」(22.1%)
「すぐに入居できる」(14.5%)
「新築住宅と比べても、耐震性や断熱性など住宅の品質に遜色がない」(7.0%)
「新築と同様の税制や融資を受けられる」(4.7%)
という結果になっています。
「予算と立地の兼ね合い」「資金計画の都合」で中古住宅を選ぶ人が多いことが分かりますね。
◆ 中古マンションよりも中古戸建てを選んだ人の理由は?
では、「中古が良い」と思う人の中で、
「マンションよりも戸建て」を選んだ人はどんな理由で選択したのでしょうか。
これについても同じ調査でアンケートが行われています。
住宅購入時、中古マンションよりも中古一戸建てを選んだ理由として、
「庭付きの住宅に住みたいから」(40.6%)
「マンションは毎月管理費がかかるから」(18.9%)
「マンションより広い住宅に住みたいから」(17.9%)
「マンションよりリフォームしやすいから」(17.9%)
「どうしても一戸建てに住みたいから」(13.2%)
「マンションより住みたい場所の住宅が安く手に入ると思うから」(8.5%)
「住みたい場所で一戸建ての流通が多いから」(6.6%)
などが上位に挙がっています。
マンションよりも一戸建てを選ぶ人は、「ゆとりを持って住みたい」と考える人が多いのではないでしょうか。
また、住みたい地域の状況によっては、中古戸建ての流通が多いので選択肢が豊富、という面もあるようです。
住宅の購入時は、希望する地域の戸建て・マンション、新築・中古の流通状況を知るのも大切です。
◆ 中古戸建ての3つのメリット
1. 価格が新築より大幅に安い
上記のアンケート結果からも分かるように、
中古住宅の大きなメリットは、「新築よりも安く購入できる」ことです。
REINSの2020年10月の統計によると、茨城県で10月に成約された物件の平均価格は、
中古戸建 1386万円
新築戸建 2170万円
でした。現在の相場は、中古は新築の約6割の価格ということになります。
土地面積あたりの金額(坪単価)が安いので、「立地や家の広さを重視したい」人は、
中古の方がより安く希望の広さの家が手に入る可能性が高いです。
また、後々リフォームをしたと費用を込みにしても、新築よりは安くなるケースがほとんどです。
ただし、地域や物件の築年数によっては、必ずしも相場通りの価格にはならないこともあることは知っておきましょう。
2. 実物を見ることができ、すぐに入居できる
新築の戸建は、注文住宅なら土地を決めて購入後、家を建てる施工会社と工事請負契約をします。
実際に建つ家は図面などで決められており、了承した上で建築されますが、
実物ができてからイメージと異なる仕上がりだった、というトラブルが起こることもあります。
こうしたトラブルを防ぐため、事前のすり合わせを十分に行ったり、過去に施工した家やモデルハウスを見学したり、ということが行われますが、
こうした確認を頻繁に行う時間が取れない人も多いでしょう。
何より、実物がまだない中で行われる打ち合わせは、設計者や施工者の知識や技術はもちろん、
的確にイメージを持ってもらうプレゼン力やお客様の立場に寄り添う精神がなければうまくいきません。
新築住宅はパートナー選び(設計者や施工会社選び)が一番大切と言われる理由です。
一方、中古戸建はすでに建っている家を実際に十分見てから購入し、購入後はすぐに入居することができます。
また、必要に応じて住宅診断(ホームインスペクション)を行うこともでき、
建物の隠れた劣化状態や不具合をあらかじめ調べた上で購入するかどうかを決定できます。
3. 登録数が多く選択肢が豊富
物件の流通量で見ると、茨城県の2020年10月時点の物件在庫件数は
中古戸建が1335件、新築戸建が674件と、
中古戸建が約2倍となっています。
新築の場合はすでに在庫としてある建売住宅だけではなく土地から建てる注文住宅が加わりますが、
それでも中古住宅の流通量は多く、駅前、駅チカなど、立地条件でも該当する物件を探しやすいほか、
新しく希望通りの間取りの家を建てなくても、選択肢が多いので希望の物件が見つかりやすいのもメリットです。
◆ まとめ
バブルの時代から「新築一戸建て」は日本人の多くが持つ夢、のような共通認識がありました。
しかし、また政府の「スクラップ&ビルドからストック型へ」という住宅政策も後押しし、
中古住宅市場が活性化していると感じます。
今は国全体で質の高い「中古一戸建て」の流通が促進されているため、
「中古だから不安」という心配がいらない物件もたくさんあります。
様々な中古物件がある中で、良い中古住宅にめぐり合うためには、
信頼できる不動産会社を見つけることが一番の近道です。
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