今、新築住宅で人気が高まっている「平屋住宅」。
大手ハウスメーカーや工務店の住宅商品の基本プランにも平屋が増えています。
そして、中古住宅市場でも「平屋」の需要が徐々に高まってきています。
今回は、平屋に住むという選択をする方が増えている理由や平屋のメリット、デメリットについて解説したいと思います。
これから茨城で平屋に住みたいとお考えの方、中古平屋の購入や中古をリフォーム、リノベーションして住みたいとお考えの方の参考になれば幸いです。
目次
◆ 平屋が人気の理由
セカンドライフの理想の住まい
今の日本は、様々なライフスタイルが生まれ、そしてその多様性が当たり前になってきています。
子どもは家を継ぐものという昔は当たり前だった考えも、今では選択肢の1つであり、親の立場からも「老後はひとりで自由に生きたい」と考える人も増えています。
これまでの戦後の日本の住宅は、2階建ての4~5LDK位の家が基本的なサイズ感でした。
そのため、お子さんが独立して夫婦2人暮らしになると、現在の家が2人に合わないと感じる人も多いようです。
こうした「セカンドライフのための新たな住まい」「不便が少ない終の棲家」を求める方々に、
平屋への住み替えやリフォームの需要が増えています。
「おひとりさま」の持ち家需要
そして、最近では単身者の方が一軒家を購入するというケースも増えています。
日本人の生涯未婚率※は2015年は男性23.4%、女性14.1%で、2000年以降上昇し続けており、生涯独身を貫く方も珍しくない時代です。
参考HP:平成30年版 少子化社会対策白書 全体版(PDF版)
また、2015年の国立社会保障・人口問題研究所による第15回出生動向基本調査では、まだ結婚していない若年層の中でも、
「今の独身生活に利点がある」と感じている人が多いことが分かり、独身生活の最大の利点として
「行動や生き方が自由」であることをあげる人がもっとも多くなっています。
参考HP:国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」
「独身は賃貸」という固定観念がなくなり、自由な生き方ができる一人暮らしで、
さらに自分らしい充実した暮らしを求めて「持ち家」を得るケースが増えているのではないでしょうか。
※生涯未婚率は、50 歳時点で一度も結婚をしたことのない人の割合
◆ 平屋に住むメリット
このような時代背景や生き方の多様化から、「少人数でコンパクトに住める」というメリットのある平屋の人気が高まっていると考えられます。
平屋住宅のメリットについて、もう少し具体的にまとめてみます。
バリアフリー化しやすさ、動線の良さ、ゆとり
老後の住まいとして平屋が人気の理由は、足腰が弱っても暮らしやすく、バリアフリー化しやすいことが挙げられます。
平屋は、2階への移動が不要なため階段を使いません。
さらに、LDKと水回り、寝室+αのシンプルな間取りで設計できるため、移動や家の中での動きに苦労がない動線の良さも魅力です。
1~2人暮らしを前提とするなら、個室や壁で仕切られた部屋をつくらないオープンな間取りへのリフォームも人気です。
空間に余裕が生まれるので、心にもゆとりを持って暮らすことができます。
コミュニケーションのとりやすさ
平屋はオープンな間取りを実現しやすいため、動線の良さに加えて
住む人同士のコミュニケーションが取りやすいというメリットも生まれます。
構造の安定性
平屋は1階部分のみで構成されるので、建物の構造的に安定しやすいという特徴があります。
平屋は2階部分の重さによる基礎への負担がなくなりますし、
建物の高さが低く横に広がる形なので、横揺れや風にもより強い構造と言えます。
平屋は、構造の安定性を活かして、窓など大きな開口部を設計しやすいのも特徴です。
屋外の光や風をたくさん取り入れ、自然を感じながら暮らしたい人にもおすすめです。
メンテナンスコストが低い
持ち家に住んでからかかるコストの中でも、大きな割合を占めるのは「メンテナンスコスト」です。
平屋はメンテナンス自体がシンプルで費用も抑えやすい点がメリットです。
平屋と2階建てのメンテナンス費用で差が出やすいのは「外壁や屋根の修理・メンテナンス」です。
2階建て以上の場合は、高所作業のための足場組みや人件費などでコストが増えることが多いです。
また、2階キッチンやトイレなど、上階に水周り設備がある場合は、
給排水管の破損や老朽化で水漏れなどのトラブルが起きた場合の修復作業が大掛かりになりやすいというデメリットがあります。
平屋は勾配屋根の恩恵が大きい
最近の平屋住宅は、天井を作らずに屋根の勾配を活かした縦に広い大空間がある物件も多くなっています。
最近の平屋の新築の流行として、片流れ屋根で天窓をつけたり、
吹き抜けリビングに高窓(ハイサイドライト)を設けたりするものが良く見られます。
このような縦の広がりがあると、家の中で感じる開放感が普通の家とはまったく違います。
家全体が一つの大空間のように感じられ、高い位置の窓から採光も増やすことができます。
吹き抜けの他にも、小屋裏空間を利用したロフトや、スキップフロアで「1.5階」をつくることで
居住スペースを増やしている平屋物件もあります。
開放感のある平屋に住みたい人はぜひ条件に加えてみてください。
◆ 平屋のデメリット
周囲の建物などの影響を受けやすい
平屋は建物の高さが低いため、周りの住宅やビルなどの影響を受けやすいことがデメリットです。
そのため、道路や隣家からの視線が気になる、周囲の建物で影ができて採光が十分に得られないなどの問題が起きやすくなります。
物件を選ぶ際は、プライバシーや通風、採光に対する配慮がされているかを良くチェックするようにしましょう。
防犯面の不安
平屋住宅でよくあるリビングの連続した掃き出し窓などは、快適性をもたらしてくれますが、
「防犯面が心配…」と思うこともあるかもしれません。
不安がある場合は、出入りのできる場所の周りに砂利を敷く、新たにセンサーライトを設置するなど、
侵入者に気づけるような配慮をすると安心です。
◆ まとめ
今回は、平屋の人気の理由と、平屋住宅のメリット、デメリットについて解説しました。
バリアフリーで長く快適に住まえる平屋は、現代の日本人のライフスタイルにマッチする部分が多く、
今後も増えていくことが予想されます。
築年数が古い平屋物件でも、ご自身のライフスタイルに合わせてリフォームすることで、
お得に理想の住まいが手に入ります。
現在、住宅購入を検討中の方は、ご自身の生活スタイルや価値観、譲れる部分や譲れない部分をはっきりとさせた上で
物件のスタイルやリフォーム実施をするかなどを選ばれることをおすすめします。
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